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北海道政策研究会(道政研)道南(大間含)調査

7月9日(月)から11日(水)まで、道議会民主党会派内で組織する北海道政策研究会のメンバーにより、函館市、北斗市を中心として、青森県大間町も含めて、道南の抱える課題などについて調査しました。

今回の調査団は、団長が日下太朗(水産林務委員長・オホーツク総合振興局)、副団長に田村龍治(会派幹事長・胆振総合振興局)、団員は稲村久男(会派政審筆頭副会長・空知総合振興局)、北口雄幸(農政副委員長・上川総合振興局)、高橋亨(民主党道連副幹事長・函館市)、沖田清志(総務委員会理事・苫小牧市)、笹田(会派副幹事長・渡島)の7名で実施しました。

1日目は、太平洋セメント上磯工場、北海道新幹線建設現場、箱館奉行所及び五稜郭タワーを調査し、引き続き、工藤壽樹函館市長、能登谷公函館市議会議長などの皆さんと函館市の課題等について聞かせていただきました。

太平洋セメント上磯工場(神長俊樹工場長では、セメント業界の課題や太平洋セメントの歴史、循環型社会をめざして、環境に配慮した取り組みを会社全体で進め、建設発生土や下水道汚泥、札幌市から受入予定のゴミ焼却灰など廃棄物を積極的に受け入れています。さらに、セメント製造過程で発生した余熱を再利用した、「廃熱発電設備」を設け、自家発電設備と併せ、工場で使用する電力の95%をまかなっています。

北海道新幹線の北海道側の工事現場では、2015年(平成27年)の開業をめざし急ピッチで工事が進められています。
一部工事の現場を視察させていただきました。(万太朗トンネル・戸切地川を横断橋梁)

箱館奉行所は、1857年(安政4年)から五稜郭の工事が始まり、7年後の1864年(元治元年)に役所などの建築物が完成し、奉行所としての業務が始るも、大政奉還により新政府にその業務が引き継がれました。箱館戦争後の1871年(明治4年)にほとんどの建物が解体され、公園として市民に開放されていましたが、函館市が1985年(昭和60年)から発掘調査を始め、古い写真や文献資料、古い図面などから奉行所復元の検討、2006年(平成18年)から復元工事にかかり、2010年(平成22年)に完成し箱館奉行所が再現されたました。建築は、資料に基づき忠実に再現され宮大工など全国から職人を集めて造られ極めて貴重な遺産となりました。

2日目は、フェリーで青森県大間町で建設中の大間原子力発電所を視察しました。
大間原子力発電所は、電源開発株式会社(J-POWER)が建設を進め、商業炉では世界で初めてとなるMOX燃料を使用する原子力発電所です。MOX燃料は使用済み核燃料からプルトニウムを再処理により取り出し、ウランとを混ぜたものです。2008年(平成20年)5月に着工し、2014年(平成26年)11月の完成をめざし、工事が進められていますが、昨年の福島原発の事故を受け、原子力発電のあり方が大きく問われることになり、37.6%の進捗率で工事は中断しています。現在の建設状況は、原子炉建屋及びタービン建屋が建設中であり、中断が長期化することによる鉄筋などの腐食防止のため、シートで覆うなどの対策をとっています。
エネルギーのあり方や再生可能エネルギーの普及などについてしっかり議論し、大間原発がなくても国民が生活していくことが出来ることなどについても議論していかなければなりません。
フェリーで函館に到着後は南茅部のひろめ荘に移動し、渡島総合振興局(中西猛雄局長)の皆さんと、地域課題等について意見交換をさせていただきました。

3日目は、朝4時から南かやべ漁協の皆さんの協力をいただき、大型定置網漁(大謀網(だいぼうあみ))を体験乗船させていただきました。その後、漁協の課題等について漁協で意見交換させていただき、鎌田光夫組合長とすけとうたらの漁獲可能量(TAC)の刺し網漁獲量について「現在4万6千トンを6万トンに近づける努力をしてほしい」とのご意見をいただきました。

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