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地域調査

4月7日(日)から9日(火)まで、噴火湾沿岸漁協を訪問し、春のホタテ養殖作業や取引価格などについて調査させていただきました。
1日の加工貝共同値決めでは、3月29日に下痢性貝毒が発生し中国向け両貝冷凍を輸出自粛したこともあり、落部漁協以外の5単協がキロ180円台となり、少し価格が下がったそうですが、昨年と比較しても価格は高くなっています。
耳吊り作業も早い地域では最盛期となっていますが、稚貝は少し小さめと心配されます。
各漁協での話題はTPP交渉参加のこと。農業だけではなく漁業も大きな影響を受けるからです。
北海道は3月19日にTPP参加で、関税が撤廃された場合の道内1次産業への影響試算結果を公表しています。
・関税率
こんぶ15%
ほたて貝10%
すけとうだら6%
いか5%
さんま10%
たら6%
主要農林水産物の生産減少額は5,241億円で、現在から半減する試算です。
政府が公表した全国農林水産物の減少額(3.0兆円)の2割近くに上ります。
内水産物は446億円ですが、水産加工業などへの影響は換算していません。雇用も約11万人が減少するとも試算されます。
さらに、資源保全対策や漁業補助金などにも原則禁止などを主張している国(アメリカ、オーストラリア、ニュージーランド、ペルー、チリなど)との交渉になることから厳しいものとなることが予想されています。
各漁協で断固反対を確認させていただきました。

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