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バリアフリー観光調査

11月15日(木)から17日(土)で愛知県、大分県でパラスポーツ、バリアフリー観光調査を実施しました。

東京パラリンピックも2年後に迫った今、パラスポーツに関わる実践研究を調査するとともに障害者や高齢者が安心して楽しめるバリアフリーツアーの先進地域を視察し、道議会での政策立案・議論に資することを目的に愛知県では日本福祉大学を訪問し、パラスポーツの研究を聴取し、意見交換をするとともに実習施設を視察しました。
大分県では別府大分バリアフリーツアーセンターを訪問し、先進諸 事例を視察するとともに、道の基本政策と比較しながら意見交換しました。調査議員は私と沖田清志道議(苫小牧市)、松山丈史議員(札幌豊平区)の3名で実施しました。
第1日目11月15日(金)

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○訪問先
・北海道東京事務所名古屋支所辻堅也支所長ほか
・日本福祉大学スポーツ科学部 藤田紀昭学部長ほか
○調査内容
愛知県に着き、午後に訪問する日本福祉大学スポーツ科学部に関る事前調査や北海道東京事務所名古屋支所の体制、分掌事務、業務区域、支所が取り組む企業誘致の状況などについて辻 堅也所長から説明を受けました。
IMG_8975日本福祉大学スポーツ科学部では、藤田紀昭学部長から歓迎のご挨拶を受け、君田竜一事務部長から8学部10学科からなる大学概要や施設の紹介がありました。今回の調査の目的であるスポーツ科学部での障害者スポーツの説明は兒玉友助教から受けました。今年4月から開設されたスポーツ科学部では障害者スポーツの可能性を広めパラリンピック選手の育成輩出、普及や指導者育成などに力を入れている。私たち調査団も実際に車いすでのバスケットボールを体験した。
兒玉助教と夕食を中部国際空港で取りながら、空港のバリアフリー環境やレストランやお土産店での車いす利用、エレベーターの状況、明日からの別府での調査に向けての情報など意見交換した。
 
IMG_9038第2日目11月16日(金)
〇訪問先
・NPO法人自立支援センターおおいた 後藤秀和理事長ほか
・別府市役所 長野恭紘別府市長ほか
・別府・大分バリアフリーツアーセンター 若杉竜也代表ほか
 
〇調査内容
2日目は大分県別府市で「NPO法人自立支援センターおおいた」後藤秀和理事長を訪問し、別府市の主力産業である温泉観光と障害者が参加する取組について調査しました。
午前にセンターおおいた事務所でバリアフリー観光に関し車いすでの観光や温泉入浴などのガイドヘルパー事業を「別府・大分バリアフリーツアーセンター」を開設している。この事業を中心に、施設、ホテルの整備カ所調査、コンサルタント、講演事業にも取り組んでいることなど説明を受け、午後に活動拠点である「別府・大分バリアフリーツアーセンター」(若杉竜也会長)の取組を視察調査した。
IMG_9068両組織に強く関わっているのが、「NPO法人別府八湯温泉道名人会」である。
名人会の佐藤正敏理事長も今回の視察調査に同行していただきバリアフリー観光での温泉活用や体験を実践するために協力している。
IMG_9035また、この取組について長野恭紘別府市長とも意見交換することができ、今後空き家政策として両組織の活動に期待しているとのことでした。
後藤理事長と若杉会長は自身も車いすで生活している。まさ に、ピアサポートでの活動である。障害当事者の視点で活動している。
夜には食事をしながら後藤理事長、佐藤理事長のほかバリアフリーツアーセンターの役員の皆様、温泉道名人会八木副理事長も参加して意見交換を引き続き行い、今後の更なる取組や課題、北海道での実践に向けても提案していただいた。翌日はバリアフリー観光を中心に市内を視察調査することとした。 
 
IMG_9057第3日目11月17日(土)
〇視察先
・野上本館(バリアフリー温泉)
・別府市営温泉不老泉(バリアフリー温泉)
・明礬湯の里(重要無形民俗文化財)
・竹瓦温泉(近代化産業遺産)
・立命館アジア・太平洋大学
〇調査内容
前日に引き続き、「NPO法人自立支援センターおおいた」後藤秀和理事長、「NPO法人別府八湯温泉道名人会」佐藤正敏理事長と別府市内のバリアフリー観光を視察調査した。
・野上本館(バリアフリー温泉)では、温泉施設の一部を両法人の活動に協力している。車いすでの街なかの散策から引き続いての温泉入浴を楽しむことができる。施設は古くバリアフリーになっていないが、ガイドヘルパーが支援しやすい環境で充分活用できる。
・別府市営温泉不老泉(バリアフリー温泉)や明礬湯の里(重要無形民俗文化財)、竹瓦温泉(近代化産業遺産)は車いす対応スロープやエレベーターが整備され地域をあげての取組となっている。
IMG_9072・立命館アジア・太平洋大学では土曜日で学生とは意見交換できませんでしたが、多くの学生が市内でのボランティアとして活動している。学内でのイベントも車いす対応に配慮しているとのことである。
・昼食もお二人を交えて意見交換させていただいた。通常の焼き肉レストランで実施したが、店内へはスロープ、トイレも多目的、車いすがそのままテーブルに収まるような規格で設計されている。となりには高齢のご夫婦が車いすのご主人を介護しながら楽しそうに食事をしていた。佐藤理事長さんから多くの飲食店が車いす利用者への配慮がされていることを説明していただいた。
今回の調査は、比率の高い車いす利用者を中心とした調査となったが、引き続き視覚、聴覚での障害を持ちながら生活している方からの調査や行政の対策などの調査に繋げていくこととしました。

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