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水産林務委員会道内調査

7月31日(火)~8月2日(木)は、水産林務委員会の道内調査のためオホーツク・宗谷総合振興局管内と石狩振興局管内の調査を実施しました。

1日目となる31日はオホーツク管内の津別町にある丸玉産業(株)・津別単板協同組合、津別21世紀の森を調査し、津別町多目的交流センター「さんさん館」で津別町長、北見管内漁業協同組合長会、北見地方木材協会、オホーツク管内森林組合振興会、北海道オホーツク総合振興局との意見交換会を開催しました。
丸玉産業と津別単板協同組合は津別で最も大きな企業であり、雇用なども含めて地域への貢献は大きい企業です。 (写真に見える丸太の量で約2ヶ月半の原木量です。)
津別単板協同組合で製造した単板を丸玉産業が構造用合板として全国に供給しており、一連のラインを視察調査させていただきました。ここでは道産材のカラマツ・トドマツを原料としています。道産針葉樹は身の引き締った、極めて良質な原木で、その良質な原木を用い、最新のラインで生産された単板は、徹底された含水率管理のもと、反りや狂いの少ない、寸法安定性に非常に優れた針葉樹合板へとなります。その内でも木肌が白く、キメ細く滑らかな表面性を持つトドマツ合板は、内装用用途での使用も充分に可能とするほど優れたいるそうです。トドマツ合板は(財)日本環境協会よりエコマーク表示の認定を受けています。また、製造工程にて発生する廃棄物にも着目し、木片を燃焼させるバイオマスセンターを稼動させ工場の電力と熱源のほとんどをまかなっております。端材を木質燃料とするバイオマスコージェネ設備導入により化石燃料を使用することなく、津別単板協同組合と丸玉産業の両工場へ熱・電エネルギーのほぼ100%を供給し、平成19年度実績で化石燃料と原油換算で24,000KL CO2を69,000t削減しました。現在は、グリーン電力設備認定を取得し、日本自然エネルギー(株)様を通し国内屈指の1,800万KWH/年のグリーン電力証書をソニー(株)様に販売しています。このバイオマスエコ事業により、「新エネ大賞」で、北海道知事賞、国の経済産業大臣賞を受賞し、国の「新エネ百選」に選定されています。

津別21世紀の森では、森林学習展示館と園内の展示園を視察・調査させていただきました。この施設は道から津別町へ移管予定であり、移管にあたっての課題についても調査させていただきました。(森林学習展示館の木質遊具

津別町多目的活動センターで開催した意見交換会は各地域に出向いての委員会としての意見交換会を開催することの趣旨や参加・協力いただいたことへのお礼を日下太朗水産林務委員長が話され、各団体との意見交換に入りました。
各団体との意見交換の議題
津別町
 ・津別21世紀の森の移管について
 ・森林バイオマスについて
北見管内漁業協同組合長会
 ・ホタテ貝増殖漁場や定置網漁業などの災害復旧対策に対する支援制度の創設
 ・漁場保全事業や共同利用施設に対する支援制度の創設
 ・ホタテ・秋サケの流通対策
 ・放射能漏れ事故風評被害に対する国内外の流通対策
 ・海岸漂着物対策の円滑な推進
オホーツク管内森林組合振興会
 ・森林保護における殺鼠剤空中散布の継続
北見地方木材協会
 ・網走西部流域の森林認証の継続と網走東部流域における国有林・道有林の取得拡大
 ・オホーツク地域の安全・安心の確保に向けた治山対策の推進、津波対策も踏まえた防災林の整備促進

以上1日目の報告ですが、2日目以降については後日とさせてください。

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