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2014-07-16
ドイツ調査3日目
- 2014-07-16 (水)
- ささだブログ
7月15日(火)は、午前7時30分にケルン市内ホテルを出発し、138km北へ移動バートザッセンドルフにある「ランドヴィルトシャフトツェントラム農業会議所」で後継者を育成するための教育方法やシステムについて調査しました。
対応していただいたアンドレスペルツァー氏は酪農担当の指導者で、酪農後継者のための学生研修システムや研究所としての機能、農家からの調査依頼などにも対応していることなど中心に約1時間30分にわたって、施設視察と意見交換させていただきました。
学生はドイツのデュエルシステム(職業学校)として認められている三年間の期間で周辺からは週に一回、州全般からは2週間のブロックとして農業後継者としての知識や実際の作業の技術体験しながら学んでいく。
会議所の運営は州内の農家30,000戸からの代表150人で組織され、150人は事業主と従業者それぞれ2対1の割合で構成されています。
農業は作物の生産だけでなく自然環境の保全やエネルギーをも生み出すとことなども学生に教えて、後継者育成へとつなげている。しかし、現状は7割しか農家とならないが残りもほとんどが農業機械や農業研究など関連した業種につくという。
年間25000人の学生は農業分野の未来の担い手として精力的に学んでおり、ドイツでは後継者問題に対し、このような施設を全国で12カ所、大学を20カ所設置し対応していました。
午後は、ケルン郊外へ戻りゲルトルーデンホフ農産物直販所を調査しました
この直販所は三世代の家族経営で農園部門に10人、直売所で50人雇用し、通年通して120haの所有する農園で生産される30種の作物を中心に近隣からの高品質野菜やオーガニック製品、また、世界中から厳選されたフルーツを販売しています。
この日は夏休み期間中とも重なり、子どもたちの姿が圧倒的に多く、家族サービスで農家直販所へ家族サービスに来ているものと想定されました。
この直販所には、子ども集客を意識し、牧草を使った遊具を配置した遊園地やミニ動物園(牛、馬、羊、アルパカ、鶏、ウサギなど)を併設し農業や動物、家畜とふれあえる施設となっています。農園で説明に当たったスタッフからは廃棄される規格外の野菜をなんとか活かしていきたいとする思いがあり、そのこともここまで大きく成功した鍵であったとの言葉が印象的でした。
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ドイツ調査2日目
- 2014-07-16 (水)
- ささだブログ
7月14日(月)は、朝食後通訳とともにフランクフルト近郊のフィマールにあるヘッセン州の監督下の農場であるグランドバッハーオフ農場で有機農法による農場内完結型酪農について調査しました。
牧草、飼料用トウモロコシ、豆類などの飼料の生産と子牛から成牛まで一貫して経営しています。北海道ではコスト削減で分業が進んでいますが、ドイツでは一貫した経営が見直されているようです。ドイツ全体で有機農法が7%に達していて、将来は20%を目指す国の政策と、付加価値が認められ約1.5倍の価格で取引されている事情があるようです。
さらに、ここは州の土地と施設で実証的に実施している農場であり、国の支援が受けられる体制にもよるようです。
現在この農場では一頭あたり平均6回妊娠ですが、10回を目指して取り組んでいます。
午後は、南に85km移動しライン川の右岸にあるリューデスハイムという人口約一万人の町でワイナリーの調査を実施しました。
ライン川沿いということもあり年間夏の時期だけで150万人が訪れる観光型の農園とワイナリー経営の町です。
ライン川右岸はラインガウと呼ばれ、朝から夜まで日が当たる南側斜面とライン川が反射してさらに日照が増す地域で、13のワイン生産地域がつながっている地域です。
13カ所で10万haのブドウ畑があり、ドイツワインの中心地域となっています。
ドイツはスペイン、イタリアに次ぐワイン生産量ですが、消費量では一番で国内生産では追いつかず輸入も世界第二位のワイン輸入国でもあります。
ビールとワインを愛する国民性が小さな町の経済を支えています。
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