- 2016-04-01 (金) 18:21
- ささだブログ
3月30日(水)から31日(木)にかけて、民主党道民連合会派は宗谷管内に地域振興に係る調査を実施し参加しました。
30日は移動日とし、新千歳空港から稚内空港、バス移動で豊富町内の豊臣温泉ホテルに宿泊し、明日から実施する調査について事前に打ち合わせとしました。
今回の調査先は2014年3月にも実施した深地層研究センターです。
3年経過しその後の研究と深度350mでの調査が目的です。
使用済み核燃料の最終処分地選定で政府は自治体の手挙げ方式を断念し、国主導で処分地を選定すると方針転換し今年中にも適地の発表が予定されています。
あらためて3者協定(道、幌延町、原子力機構)による深地層研究センターへの放射性廃棄物持ち込みや、処分場転用を禁じる協定を実効性あるものとして候補地としないことはもとよりですが、しかしながら最終処分の研究は重要な課題です。
地上でJAEA(独立行政法人:日本原子力研究開発機構)から概要説明を受け、つなぎ・ヘルメットで坑内調査に移動しました。
前回は140mでの調査でしたが、今回は350mで調査計画も第3段階とされている地下施設での地層処分システム(人工バリア(詳細はここをクリック)の長期挙動について、一つの方法として使用される可能性のある実物での容器のようなものに実際に高レベル放射性廃棄物が発熱する状態を電気ヒーターで再現)の性能確認や物質移動に関しての研究が実施されていました。
午後からは豊富町に戻り豊富牛乳公社で概要や課題などを平島亨社長から説明を頂き、工場内を視察調査させていただきました。
セイコーマートグループとして有名な商品はセイコーフレッシュ北海道牛乳など飲用牛乳類として8品目、業務用製品として生クリーム、バターなど4品目で全て豊富工場で製造されています。
新聞報道でもあったとおり、来年には隣接地にヨーグルト工場建設も決定しており、新年度は8名の新卒者を採用したそうです。
現工場は平成12年に乳業再編整備事業の補助を受け改修し、年間3万8千トン、一日約105トンを生産し、その60%がセイコーマートグループに販売されています。
町内には約140戸の酪農家が1万5先頭の乳牛を飼育、年間約6万5千トンの生乳生産があり、58%となる3万8千トンが公社で処理しています。工場では最新式のイタリアREDA社の自動化設備が導入されており、近く工場増強の予定もあるそうです。