- 2014-07-16 (水) 6:19
- ささだブログ
7月14日(月)は、朝食後通訳とともにフランクフルト近郊のフィマールにあるヘッセン州の監督下の農場であるグランドバッハーオフ農場で有機農法による農場内完結型酪農について調査しました。
牧草、飼料用トウモロコシ、豆類などの飼料の生産と子牛から成牛まで一貫して経営しています。北海道ではコスト削減で分業が進んでいますが、ドイツでは一貫した経営が見直されているようです。ドイツ全体で有機農法が7%に達していて、将来は20%を目指す国の政策と、付加価値が認められ約1.5倍の価格で取引されている事情があるようです。
さらに、ここは州の土地と施設で実証的に実施している農場であり、国の支援が受けられる体制にもよるようです。
現在この農場では一頭あたり平均6回妊娠ですが、10回を目指して取り組んでいます。
午後は、南に85km移動しライン川の右岸にあるリューデスハイムという人口約一万人の町でワイナリーの調査を実施しました。
ライン川沿いということもあり年間夏の時期だけで150万人が訪れる観光型の農園とワイナリー経営の町です。
ライン川右岸はラインガウと呼ばれ、朝から夜まで日が当たる南側斜面とライン川が反射してさらに日照が増す地域で、13のワイン生産地域がつながっている地域です。
13カ所で10万haのブドウ畑があり、ドイツワインの中心地域となっています。
ドイツはスペイン、イタリアに次ぐワイン生産量ですが、消費量では一番で国内生産では追いつかず輸入も世界第二位のワイン輸入国でもあります。
ビールとワインを愛する国民性が小さな町の経済を支えています。